レア硬貨とは
レア硬貨とは、額面以上の価値がつく硬貨のこと。
発行枚数が少ない硬貨や、エラー硬貨などレア硬貨の条件を紹介します。
- レア硬貨の条件:極端に発行枚数が少ない年の発行
- レア硬貨の条件:エラー硬貨
- レア硬貨の条件:記念硬貨
- レア硬貨の条件:希少な素材で製造
レア硬貨について理解し、価値に気がつくことで臨時収入を得られるかもしれません。
レア硬貨の条件:極端に発行枚数が少ない年の発行
極端に発行枚数が少ない年に発行された硬貨は、レア硬貨の条件です。
流通する硬貨の総数によって、毎年発行数を決定するため、極端に発行枚数が少ない年も。
なかなか手に入らない硬貨は、希少価値が高くなる傾向があるのです。
自分の財布や貯金箱にレア硬貨が入っている可能性もあるので、チェックしてみましょう。
レア硬貨の条件:エラー硬貨
エラー硬貨は、レア硬貨の条件です。
エラー硬貨は、製造中に何らかのミスで不良品となった硬貨を言います。
エラー硬貨は製造後の検品作業で取り除かれることが多いため、市場に出回ることは稀です。
そのため希少価値が高く、高値がつきやすいのです。
レア硬貨の条件:記念硬貨
皇室の祝い事や、国家的なイベントの際に発行される記念硬貨は、レア硬貨の条件です。
記念硬貨が発行されたタイミングの例は以下のとおり。
- 皇太子ご成婚
- 天皇陛下のご即位
- オリンピック開催
- 万国博覧会の開催
特別なイベント事で発行される記念硬貨は枚数が限られているため、価値も上がります。
レア硬貨の条件:希少な素材で製造
価値のある素材で作られた硬貨は、レア硬貨の条件に当てはまります。
硬貨はアルミニウムや銅、ニッケル、亜鉛、すずなどから作られますが、稀に金や銀が使われることも。
記念硬貨や特別な試作品など希少な素材で製造された硬貨は、高額で取引される傾向があります。
金や銀の価格が高騰している場合、価格にも良い影響があるため、日々チェックしておくと良いでしょう。
金の価値は日々変動するため、2024年9月時点の価格として以下ご参照ください。
| レア硬貨 | 素材 | 相場 |
|---|
| 沖縄復帰50周年記念10,000円硬貨 | 金 | 186,000円 |
| 天皇陛下御即位記念 100,000円硬貨 | 金 | 340,000円 |
| 日本国際博覧会記念 10,000円 | 金 | 180,000円 |
| 2002 FIFAW杯記念10,000円硬貨 | 金 | 180,000円 |
| 天皇御在位20年記念 10,000円硬貨 | 金 | 221,000円 |
| 天皇陛下御在位60年記念 100,000円プルーフ | 金 | 226,000円 |
【レア硬貨】プレミア価値の硬貨一覧
本章では、レア硬貨において、プレミア価値となる硬貨を一覧で紹介。
発行年やデザイン・エラーにより硬貨の価値が異なります。
- 【1円玉】実は希少なレア硬貨?
- 【5円玉】20万円以上の価値になることも
- 【10円玉】ギザ十だけじゃない!
- 【50円玉】超レア硬貨は昭和62年!
- 【100円玉】原材料に銀!?
- 【500円玉】発行年でレア硬貨は少ない?
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
【1円玉】実は希少なレア硬貨?
額面は1円ですが、実は希少なレア硬貨と言われている1円玉。
1円玉は、平成以降に発行された枚数が少ないため、レアになっています。
ここでは以下について見ていきます。
コレクター市場での買い取り価格は上昇傾向であり、高額になることもありますよ。
発行年
額面以上を期待できる発行年は、昭和30年、平成31年、令和元年の1円玉です。
普通に使用した上記の1円玉は、傷や汚れ、摩擦などがあるため額面以上の価値はほとんどありません。
相場は以下のとおりです。
ただし、価値は常に変動し、2024年9月時点の参考価格となるため、気になる方は一度査定を依頼してみましょう。
| 発行年 | 完全未使用品の相場 |
| 昭和30年 | ~1,000円 |
| 昭和31~33年 | ~500円 |
| 昭和34年 | ~1,000円 |
| 昭和35年 | ~500円 |
| 昭和36~39年 | ~100円 |
| 昭和40~46年 | ~50円 |
| 昭和47~51年 | ~10円 |
| 昭和61年 | ~10円 |
| 平成11年 | ~10円 |
| 平成12~17年 | ~50円 |
| 平成18~20年 | ~10円 |
| 平成21~22年 | ~50円 |
| 平成23~25年 | ~3,000円 |
| 平成26~27年 | ~10円 |
| 平成28~31年 | ~3,000円 |
デザイン・エラー
ずれ打ちや陰打ちなど1円玉のデザイン・エラーがあるレア硬貨の場合、買取相場が非常に高くなります。
1円玉のデザインやエラーはレアなものもあり、2024年9月時点の相場は以下のとおり。
| ずれ打ち | ~350,000円 |
| 陰打ち | ~370,000円 |
| 傾打 | ~23,000円 |
なかには、エラー硬貨の偽物を作る人がいることも。
本物のエラー硬貨かどうか迷ったときは、プロに鑑定を依頼すると安心ですよ。
【5円玉】20万円以上の価値になることも
5円玉のレア硬貨は、20万円以上の価値になることもあります。
発行枚数の少ない年や、デザイン・エラーにより、レア硬貨と呼ばれる5円玉も。
ここでは、5円玉はどのようなものがレアか、チェックしてみましょう。
発行年
明治30年〜昭和5年まで発行されていた5円玉は、未使用の場合20万円以上の価値になることも。
なかでも昭和5年の5円玉は、特にプレミアで、状態の良いものは600万円の価値になったものもあります。
それぞれの相場は以下のとおりです。
ただし、価値は常に変動するため2024年9月時点の参考価格となるため、気になる方は一度査定を依頼してみましょう。
| 発行年 | 完全未使用品の相場 |
| 昭和5年 | 4,000,000~6,000,000円 |
| 昭和23~24年 | ~1,200円 |
| 昭和25~26年 | ~1,000円 |
| 昭和27年 | ~12,000円 |
| 昭和28~31年 | ~1,500円 |
| 昭和32年 | ~4,000円 |
| 昭和33~42年 | ~800円 |
| 昭和43~61年 | ~30円 |
| 平成12年 | ~400円 |
| 平成17~18年 | ~500円 |
| 平成19年 | ~300円 |
| 平成20~21年 | ~70円 |
| 平成22~26年 | ~1,000円 |
デザイン・エラー
5円玉のデザイン・エラー硬貨は、穴なしやずれ打ちの相場が高い傾向にあります。
穴なしは検品ではじかれやすいためレア度が高いからです。
2024年9月時点の買取参考価格は以下のとおり。
| 穴ずれ | 20,000円 |
| 穴なし | 950,000円 |
| 傾打 | 6,000円 |
| ずれ打ち | 720,000円 |
| ヘゲエラー | 4,000円 |
穴ずれは、ずれ幅が大きいほど価値があります。
傾打などのエラーは気づきづらいため、普段何気なく使っている可能性もありますよ。
【10円玉】ギザ十だけじゃない!
10円玉で価値があるのはギザ十だけじゃないんです。
発行年によっては、デザインの変更があったためにレア度が高いものもあります。
デザイン・エラーがある場合は1,400,000万以上の価値がついたことも。
何気なく使用している10円玉のなかに、レア硬貨が隠れているかもしれませんよ。
発行年
昭和61年後期の発行年である10円玉は、発行枚数も少ないことや前期の鳳凰堂のデザインと異なるため、レア硬貨とされています。
昭和61年後期の10円玉に描かれた鳳凰堂を見極めるポイントは以下のとおり。
- 屋根が鋭角
- 屋根に切れ込みがない
- 鳳凰堂中央の階段の上部がつながっている
昭和62年以降は、収集や贈答用にプルーフ硬貨を製造しているため、額面以上の価値は期待できません。
相場は2024年9月時点のものであり、気になる方は一度査定を依頼してみてください。
| 発行年 | 完全未使用品の相場 |
| 昭和26年 | 100,000円 |
| 昭和27~31年 | 20,000円 |
| 昭和32年 | 40,000円 |
| 昭和33年 | 50,000円 |
| 昭和34年 | 35,000円 |
| 昭和35年 | 20,000円 |
| 昭和36年 | 15,000円 |
| 昭和37年 | 6,000円 |
| 昭和38年 | 3,000円 |
| 昭和39年 | 2,000円 |
| 昭和40~41年 | 1,000円 |
| 昭和42年 | 6,000円 |
| 昭和43~61年前期 | 400~600円 |
| 昭和61年後期 | 20,000円以上 |
デザイン・エラー
ずれ打ちのエラー硬貨はレアであるため、価格が100万円以上になることも。
10円玉のデザイン・エラーの相場は以下のとおりです。
| 陰打ち | ~400,000円 |
| ずれ打ち | ~1,400,000円 |
| 片面無刻印 | ~110,000/~130,000円 |
| 裏写り | ~180,000円 |
相場は日々変動しているため、気になる方は専門鑑定士に査定依頼してみてくださいね。
【50円玉】超レア硬貨は昭和62年!
50円玉のなかで、超レア硬貨は昭和62年の50円玉です。
発行枚数が少ないためコレクターからの人気があります。
貯金箱や財布の中など、ぜひチェックしてみてください。
発行年
発行年が昭和62年の50円玉の場合、コレクター用のプルーフ品のみの製造であるため、プレミア価格がつきやすいと言われています。
また、平成に入ると50円玉の製造量が非常に少なくなったため、買取相場が高くなることも。
レア硬貨と言われる50円玉の発行年は以下のとおりです。
- 昭和34~36年
- 昭和62年
- 平成14~15年
- 平成22~24年
価値は常に変動するため2024年9月時点の価格として、参考にしてください。
気になる方は一度査定を依頼してみましょう。
| 発行年 | 完全未使用品の相場 |
| 昭和30~33年 | ~2,000円 |
| 昭和34~41年 | ~4,500円 |
| 昭和42年 | ~600円 |
| 昭和43~46年 | ~400円 |
| 昭和47~48年 | ~300円 |
| 昭和49~58年 | ~150円 |
| 昭和59~61年 | ~200円 |
| 昭和62年 | ~1,500円 |
| 昭和63年 | ~100円 |
| 平成12年 | ~400円 |
| 平成13~20年 | ~300円 |
| 平成21年 | ~400円 |
| 平成22~26年 | ~800円 |
| 平成27年 | ~300円 |
| 平成31年 | ~1,000円 |
デザイン・エラー
エラー硬貨の50円玉は、通常の50円玉よりプレミアがつく場合があります。
昭和33年以前の50円玉は、元々穴がないため注意しましょう。
エラー硬貨なのか気になった人は、プロに鑑定を依頼するのもいいですね。
| 陰打ち | ~200,000円以上 |
| 刻印ずれ | ~2,000円前後 |
| 角度ずれ | ~10,000円前後 |
| 穴ずれ | ~100,000円以上 |
| 穴なし | ~200,000円以上 |
上記は参考価格となり、相場は日々変動しますのでご注意ください。
【100円玉】原材料に銀!?
100円玉のレア硬貨は、昭和39年と平成13年に発行されたものです。
通常100円玉は銅やニッケルが原材料に使われますが、昭和39年の100円玉は、原材料に銀が入っているため、価格が高くなっています。
また、平成13年に発行された100円玉の枚数が大幅に少ないため、レア硬貨となっているようです。
くわしく見ていきましょう。
発行年
ほかの硬貨と比べて100円玉の発行枚数は多く、レアであっても全体的に抑え気味の価格。
価値がつきやすい100円玉は、未使用の場合や収集・贈答用として配布されたプルーフ品です。
発行年と相場を見てみましょう。
ただし、価値は常に変動するため、下記は2024年9月時点の参考価格としてご参照ください。
| 発行年 | 未使用品の相場 |
| 昭和32~33年 | ~500円 |
| 昭和34年 | ~600円 |
| 昭和35~39年 | ~800円 |
| 昭和40~41年 | ~300円 |
| 昭和42~45年 | ~600円 |
| 昭和46~48年 | ~200円 |
| 昭和57~61年 | ~300円 |
| 平成13年 | ~400円 |
| 平成14年 | ~300円 |
デザイン・エラー
100円玉にもデザイン・エラー硬貨があります。
傾打とは、デザインが通常の角度からずれているエラーのこと。
100円の中では特に価値が高いですよ。
| 傾打 | ~50,000円 |
| 裏写り | ~45,000円 |
| ヘゲエラー | ~7,000円 |
上記は参考価格ですので、今の価値を知るにはプロに鑑定してもらうことがおすすめです。
【500円玉】発行年でレア硬貨は少ない?
500円玉は発行年でレア硬貨が少ないと言われています。
発行枚数が多いため、価値は額面とほとんど変わりません。
なかでも多少の価値を期待できる発行年は昭和62年と昭和64年です。
くわしく見ていきましょう。
発行年
昭和62年の500円玉は通常より少ない製造枚数であったため、レア硬貨として額面の4倍の価値があります。
2024年9月時点の参考価格であり、価値は常に変動するため、気になる方は一度査定を依頼してみましょう。
| 発行年 | 完全未使用品の相場 |
| 昭和62年 | ~2,000円 |
| 昭和64年 | ~600円 |
デザイン・エラー
デザイン・エラーのある500円玉は、額面以上の買い取り額を期待できます。
500円玉が製造されだした昭和57年は、製造技術や検品精度が高くなっていたためエラー硬貨自体、あまり出回っていないためレア。
500円玉のエラー硬貨は以下のとおり。
レア硬貨だけじゃない!レア紙幣も紹介
プレミア価格になるのは、レア硬貨だけではなく、レア紙幣もありますよ。
紙幣はきれいに保存することが難しいため、美品のレア紙幣は希少です。
価値があるのは以下の特徴を持つ紙幣。
- レア紙幣の特徴:記番号
- レア紙幣の特徴:AA券
- レア紙幣の特徴:エラー紙幣
- レア紙幣の特徴:新国立銀行券や改造紙幣
- レア紙幣一覧!
手持ちの紙幣をぜひチェックしてみてくださいね。
レア紙幣の特徴:記番号
レア紙幣の特徴は、記番号を見ると分かります。
紙幣に記されたアルファベットと数字を記番号といい、組み合わせによっては希少価値が高くなるものも。
紙幣の記番号でレアなものは以下のとおり。
- ゾロ目:111111や777777など
- キリ番:200000や300000など
- 階段:123456や654321など
- 1番紙幣:000001
- アルファベットがAまたはZ
1万円札の777777は特にコレクターからの人気が高く、数十万と高値で取引される傾向です。
レア紙幣の特徴:AA券
記番号の最初と最後がAAである紙幣をAA券と呼び、レア紙幣の特徴です。
最初に発行された紙幣の証であり、希少価値が高いため、コレクターから強い人気があります。
AA券でゾロ目や階段、キリ番になっている場合、さらにプレミア価格がつきやすいです。
過去には、A000007Aの1万円札を鑑定した結果、300万円の鑑定額がついたとのこと。
未使用で折り目がついていないAA券は、大幅に価値がアップするため、保管状態に気をつけましょう。
レア紙幣の特徴:エラー紙幣
紙幣は、製造時のミスによってエラー紙幣となる場合があります。
エラー紙幣はレア紙幣の特徴であり、以下のポイントを見てみましょう。
- 印刷ミス・ずれ
- 福耳(紙幣の余白が残っているもの)
- 記号違い(上下の記番号が違っているもの)
- めくれ
- 裏写り
エラー紙幣はめずらしいため、見つけたらきれいに保管し査定に出すと、高値がつくかもしれませんよ。
レア紙幣の特徴:新国立銀行券や改造紙幣
新国立銀行券や改造紙幣はレア紙幣の1つです。
日本で最初に作られた新国立銀行券は、1円札と5円札があります。
1円札と5円札のどちらも希少価値が高いため、数万~数十万とプレミア価格が期待できますよ。
改造紙幣は、大日本帝国政府が明治通宝紙幣の代わりに製造・発行した紙幣であり、神功皇后(じんぐうこうごう)が描かれています。
特にプレミアである10円、5円は、数万~数十万円の査定も期待できるでしょう。
レア紙幣一覧!
希少価値が高く、高額買い取りを期待できるレア紙幣を一覧で紹介。
| 紙幣 | 価格相場 | 特徴 |
|---|
| 100円札 | ~3,000円 | 聖徳太子の肖像画昭和5~21年まで発行 |
| 100円札 | 100円~ | 板垣退助の肖像画B号券のピン札はプレミア価格 |
| 500円札 | 500円~ | 岩倉具視の肖像画エラー紙幣はプレミア価格 |
| 1,000円札 | ~10,000円 | 聖徳太子の肖像画昭和25~40年まで発行 |
| 1,000円札 | ~8,000円 | 伊藤博文の肖像画昭和38~61年に発行 |
| 5,000円札 | ~6,000円 | 聖徳太子の肖像画昭和32~61年まで発行 |
| 10,000円札 | ~17,000円 | 聖徳太子の肖像画昭和33~61年に登場 |
| 明治通宝 10円 | ~300,000円 | ゲルマン札や新紙幣と呼ばれる |
| 旧国立銀行券 20円 | ~数百万円 | 明治6~32年まで流通 |
| 兌換銀券(だかんぎんけん) 旧10円 | 100,000~150,000円 | 大黒天が描かれている |
兌換銀行券のなかでも、一般家庭からも見つかりやすい旧10円券。
もしも手元にあれば、価値を正しく理解し、取り扱いに注意してください。
2024年9月時点での価格となるため、くわしい査定額は専門の鑑定士に依頼してみてください。
レア硬貨などお金はどこで売れる?
滅多にないことなので、レア硬貨などお金はどこで売れるのかと、気になる人もいるはず。
希少価値のある硬貨を手放すときは、納得のいく売却方法を選ぶことが大切。
- フリマアプリ・インターネットオークション
- リサイクルショップ
- 買い取り業者
- 銀行
それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
フリマアプリ・インターネットオークション
フリマアプリやインターネットオークションを利用するメリットは、スマホやパソコンから手軽に出品できることです。
日頃からフリマアプリなどを使い慣れている場合は、スムーズに利用できるため便利でしょう。
デメリットは、硬貨の価値を正しく理解していないと相場より安く売却する恐れがあること。
また、フリマアプリなどは、売上金から手数料を差し引いた全額を受け取ることになるので、手数料がいくらかかるのか確認しておきましょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでもレア硬貨を売却できます。
すぐに売却したい人には、リサイクルショップがおすすめです。
デメリットは、レア硬貨のプロによる査定でない場合に売値が低くなる可能性があることです。
より正しい売値で売却したい場合は、レア硬貨の専門家がいるところを探すか、ほかの売却方法を検討しましょう。
買い取り業者
レア硬貨は、古い硬貨、紙幣を取り扱っている買い取り業者で売却できます。
買い取り業者に、レア硬貨専門の査定士がいる場合は、しっかりと価値を理解しているため安心です。
買い取り額に納得できない場合は、複数社で見積もりしてもらうのがおすすめです。
銀行
銀行で行えるのは、レア硬貨の交換です。
お金として使用できるレア硬貨であっても、硬貨の額面と同じ価格で交換となります。
希少価値などは反映されないため、得をすることはありません。
レア硬貨の価値を活かして売却したい場合には、銀行以外で検討しましょう。
レア硬貨を高く買い取ってもらう方法は?
レア硬貨を高く買い取ってもらう方法はいくつかあります。
損をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- 保存状態に気を付ける
- 自分できれいにしようとしない
- まとめて査定に出す
- 付属品やセット品をそろえる
それぞれ見ていきましょう。
保存状態に気を付ける
レア硬貨にさびやカビが発生しないよう、保存状態に気をつけることが大切。
具体的な保管方法は以下のとおり。
- 直射日光を避ける
- 通気性が良い場所を選ぶ
- 素手で触れない
- 自分で洗わない
- 磨かない
目立つ汚れは価値を下げてしまうため、コレクションホルダーなどに入れてきれいに保つよう心がけましょう。
自分できれいにしようとしない
硬貨を買い取りに出すときは、自分できれいにしようとしないことが大切です。
硬貨は非常に繊細であるため、汚れを落とそうと磨いてしまうと、傷つけることも……。
傷つくと価値が下がるだけでなく、程度によっては貨幣損傷となり、罰せられる恐れもあります。
レア硬貨を見つけたら、そのままの状態で買い取りに出すことをおすすめします。
レア硬貨以外の品物もまとめて査定に出す
少しでも高く売りたい場合は、レア硬貨以外の品物もまとめて査定に出すと効果的です。
業者によっては、買い取り商品の数に応じて価格アップをウリにしている、またはキャンペーンを実施しているところも。
レア硬貨と一緒に、まだ使える不用品を売りに出すことで買い取り価格アップを期待できます。
付属品やセット品をそろえる
レア硬貨を高く買い取ってもらうコツは、付属品やセット品をそろえることです。
プルーフであれば説明書やケースなどの付属品がすべてそろっていると、コレクターからの需要が非常に高くなり高額で売却できる可能性がありますよ。
本物であることの証明にもなるため、できるだけ備品をそろえて売却しましょう。
レア硬貨に関するよくある質問
本章では、レア硬貨に関するよくある質問をまとめました。
レア硬貨を持っている方はもちろん、今はまだ持っていない方もぜひ参考にしてみてください。
- 価値がつきやすい硬貨の年号は?
- 一番高く売れる硬貨は何?
- 日本で1番価値のあるレア硬貨は?
- 令和元年発行の硬貨はプレミア価値になる?
- 記念硬貨は高価買収?
1つずつ、解説していきます。
価値がつきやすい硬貨の年号は?
価値がつく硬貨は、発行枚数が少ない年号であることと、状態が良いものが条件。
特に価値がつきやすい硬貨の年号を紹介します。
| 硬貨の種類 | 発行年 | 価格相場 |
|---|
| 1円玉 | 昭和30年 | ~1,000円 |
| 平成23~25年 | ~3,000円 |
| 平成28~30年 |
| 5円玉 | 昭和32年 | ~4,000円 |
| 平成22~25年 | ~1,000円 |
| 10円玉 | 昭和61年後期 | 20,000円前後 |
| 50円玉 | 昭和62年 | ~1,500円 |
| 平成21年 | ~400円 |
| 平成22~26年 | ~800円 |
| 平成31年 | ~1,000円 |
| 100円玉 | 昭和39年 | ~800円 |
| 平成13年 | ~400円 |
| 500円玉 | 昭和62年 | ~2,000円 |
| 昭和64年 | ~600円 |
ただし、価格は日々変動するため、気になる方はプロに鑑定してもらうと良いでしょう。
一番高く売れる硬貨は何?
世界で1番高く売れる硬貨は、1993年のアメリカダブルイーグル20ドル金貨です。
アメリカ ダブルイーグル20ドル金貨は、2021年に約20億円で落札されました。
金の価値で換算した場合、約200Kgの金塊と同じ価値なのだとか。
1933年、政府によって金の回収がおこなわれた影響で、残存数が少なくなり希少価値が高まったようです。
日本で1番価値のあるレア硬貨は?
日本で1番価値のあるレア硬貨は、平成2年に製造された天皇陛下御即位記念の10万円金貨です。
天皇陛下御即位記念金貨は純金で作られており、質量30g。
天皇陛下御在位60年記念金貨も純金製ですが、質量20gであるため、天皇陛下御即位記念金貨の方が価値が高くなります。
令和元年発行の硬貨はプレミア価値になる?
令和元年発行の硬貨は、すでにプレミア価値になっているものもあります。
令和元年の1円玉は約50万枚しか発行されていないため、3,000円前後の価値がつくことも。
キャッシュレス化によって、1円玉や5円玉の発行数が減少してきているため、今後希少価値が高くなる可能性も考えられます。
記念硬貨は高価買収?
記念硬貨は希少な素材で製造されているものや、発行枚数が限られているものもあるため、高価買い取りを期待できます。
記念硬貨の例は以下のとおり。
- 大阪万博記念硬貨
- 天皇陛下御即位記念硬貨
- FIFA W杯記念硬貨
金や銀の価値によって日々価格変動があるため、チェックしてみてくださいね。
まとめ
本記事では、レア硬貨の一覧と相場について紹介しました。
大切なポイントは以下のとおりです。
- レア硬貨は発行枚数が少ないものや希少な素材で作られたものは価値がつきやすい
- ゾロ目やキリ番などのレア紙幣もある
- 製造時のエラーによってレア硬貨やレア紙幣となるものもある
- レア硬貨はフリマアプリや専門買い取り業者などで売れる
- レア硬貨は付属品などを揃えて売ることで査定額アップにつながる
- 日本で1番高額な硬貨は平成2年の天皇陛下御即位記念10万円金貨
あなたの財布や貯金箱のなかにも、眠っているレア硬貨やレア紙幣があるかもしれません。
正しい価値で売りたい場合は、専門の鑑定士に依頼することをおすすめします。