恋愛依存症とは?恋愛体質との違いは?
恋愛依存症と似ている「恋愛体質」という言葉も、聞いたことがあるでしょう。
このふたつの意味は、大きく異なります。
- 恋愛依存症:相手に依存や執着をして恋愛中心の生活になっている
- 恋愛体質:恋愛に積極的で恋することを楽しんでいる
恋愛依存症は、恋愛がうまくいかないと精神的に不安定になります。
恋人からの返信が遅いと不安になる、嫌われるのがこわくて相手に合わせてしまう、などに当てはまるなら、恋愛依存症の可能性が高いですよ。
恋愛体質の人も常に恋をしていますが、恋愛だけに執着しません。
そのため常にポジティブで、恋がうまくいかないからといって仕事に行けなくなったり、病むことはないのです。
恋愛依存症のタイプと症状
実は、恋愛依存症は次のようなタイプに分かれます。
- 共依存症
- 回避依存症
- ロマンス依存症
- セックス依存症
それぞれ症状が違いますが、恋愛中心の生活になりやすい点は同じです。
くわしく解説しますね。
共依存症
共依存とは、恋人同士が依存しあう状態のこと。お互いを依存の対象にしており、常に一緒にいないと不安、連絡を取り合っていないと不安、などと感じます。
例えば、
- 自分と別れたら恋人はダメになってしまうと考える
- 嫌われたくないからお金を貸したり暴力を受け入れたりする
などに当てはまるのが、共依存。一緒にいることにこだわり、離れる選択を考えられなくなっているのです。
一緒にいないと精神的に不安定になるので、付き合っている間は恋人以外との予定をほぼ組まず、常にふたり一緒にいます。
回避依存症
回避依存症は、傷つきたくない思いが強すぎて、恋人と深い関係になるのを避けてしまう状態。
本音では「恋人を愛したい」「一緒にいたい」と思っているのに、あえて雑に扱ったりひどい言葉をかけます。
なかなか本音が言えないことやいつまでも縮まらない距離に、ストレスがたまるのです。
深い関係になりそうになると、距離を取りたくなって別れを告げることも。そのため、付き合っても長続きしない傾向にありますよ。
ロマンス依存症
ロマンス依存症は、略奪愛や不倫などの刺激的な恋愛を過剰に求める恋愛依存のこと。
平穏で安定した恋愛は好まず、スリルのある恋愛だけを好みます。
ロマンス依存症の人は、誰かと恋をすること、好かれることには興味がないもの。刺激的な恋愛をしている事実に、依存しているのです。
- はじめから自分を好いてくれる人に興味が持てない
- スムーズに付き合えたらすぐに冷める
などの特徴がありますよ。
セックス依存症
セックス依存症は、セックスや自慰行為に対して自分では制御できないほどの強い欲求がある状態。そのせいで、日常生活にも支障が出ます。
ただ性行為が好きなだけでは、セックス依存症とはいいません。
以下に当てはまる人は、要注意。
- さまざまな相手とセックスしている
- セックスするたびに落ち込む
- セックスを優先しすぎて仕事や人間関係が疎かになっている
仕事や友人との待ち合わせに遅れるかもしれないとき、それでも性行為を優先する人は、依存症の可能性が高いでしょう。
セックス依存症の人は、性行為でしか自分の価値を見い出せません。そのため、やめたくてもやめられないのです。
【今すぐチェック】恋愛依存症の人の特徴
次は、恋愛依存症の特徴。
ここで紹介する内容に当てはまる人は、恋愛依存症の可能性が高いですよ。
- 恋愛が生活の中心になっている
- 相手の行動をすべて把握し束縛したいと思う
- 感情が不安定でネガティブになりやすい
- つい恋愛相手に尽くしてしまう
- 同じような恋愛パターンを繰り返す
ひとつずつ解説します。
恋愛が生活の中心になっている
恋愛依存症の人は、恋愛が生活の中心になります。
- 相手からの連絡がないと不安で何も手につかない
- 恋人以外に関心が向かない
- 自分の時間や趣味を犠牲にする
このように、恋愛を何よりも優先的に考えるので、ほかのことに興味がなくなるのです。
恋人のことが気になって仕事に集中できなかったり、人と会う約束すらする気になれないのは、依存しているから。
恋愛がうまくいかない=生活が充実しない、という思考になっています。
相手の行動をすべて把握し束縛したいと思う
恋愛依存症の人は、少しでも心配ごとがあると不安定になる傾向にあります。
そのため、次のように相手の行動を制限し、束縛するでしょう。
- 相手の動向を探るために頻繁にSNSを見る
- 相手の予定や居場所を細かくチェックする
- 恋人の行動を制限する
恋人や好きな人がどこで・誰と・何をしているのか、常に把握していないと気が済まないのが、恋愛依存症の特徴。
そのため、相手に少しでも怪しいところがあれば、問い詰めるはずです。
付き合う前から束縛しすぎて、相手に重いと言われることも多いですよ。
感情が不安定でネガティブになりやすい
小さなことで不安定になり、ネガティブになりやすいのも特徴のひとつ。
- 恋人がいないと自分の価値がない
- 連絡が遅いときは相手が浮気しているはず
このように思い込みます。
恋愛中心で生きているので、何かあるとすぐに「嫌われたかも」「どうしよう」と焦るはず。そのため、相手が少し冷たいだけでひどく落ち込むでしょう。
つい恋愛相手に尽くしてしまう
好きな人につい尽くしてしまうのも、恋愛依存症の特徴。
- 相手の好みに合わせて自分を変える
- 相手のためならなんでもする
などと、自分を犠牲にして相手を優先しがちです。
恋愛依存症の人は、相手を大切に想っているから尽くすのではありません。自分を見てほしいだけです。
ときには、無理な要求も受け入れてしまうはず。相手の機嫌を常に伺っているので、断って不機嫌になるのを必要以上に恐れているのでしょう。
同じような恋愛パターンを繰り返す
寂しさから好きでもない人と関係をもってすぐ別れる……このように、同じような恋愛パターンを繰り返すのも、恋愛依存症の特徴。
自分を幸せにしてくれる人を探すのではなく、今自分を求めてくれる人に惹かれるので、長続きしません。
お互いに依存する→関係が悪化する→別れる、という流れを、複数回経験している人もいるでしょう。
自分にとって良い恋愛ではないと分かっていても、考え方は変わらないので同じことを繰り返します。
恋愛依存症になってしまう原因は?
恋愛依存症になる人には原因があります。
恋愛依存症に悩む人は、次のどれかに思い当たることがあるはず。
- 過去の恋愛のトラウマ
- 自信のなさ
- 家族関係の問題
- 成功体験が少ない
自分では気づいていないことが大きなストレスとなっており、恋愛に対する考えがゆがんでしまったのかもしれませんよ。
くわしく見ていきましょう。
過去の恋愛のトラウマ
- 大好きだった人に浮気された
- 信じていた相手に嘘をつかれた
このような過去の恋愛のトラウマが原因で、恋愛依存症になる人は多い傾向にあります。
つらい記憶として心に刻まれ、忘れられないのでしょう。
浮気されたり裏切られたのは自分のせいだと、思い込んでいるのかも。もう傷つきたくない思いが強すぎて、関係を維持するために相手に執着します。
自信のなさ
自信がないのも、恋愛依存症になる原因。
自分を過小評価しすぎていると、相手の言葉を信じられなくなります。
例えば、恋人に「かわいいよ」「好きだよ」などと言われても、こんな自分をかわいいと思うはずがない、と不安になるはず。
自信のなさが原因でほかの人に取られるかもと不安になり、相手を必要以上に束縛するのです。
また、自信がないと、自分の考えにも自信が持てません。その結果、相手の言うことだけを信じて合わせてしまいます。
家族関係の問題
幼少期の家族関係の問題が原因で、恋愛依存症になることもあります。
次のような家族関係だった方はいませんか?
- 親が留守なことが多く寂しい思いをしていた
- 夫婦げんかの絶えない家庭だった
- 育児放棄されていた
このような子ども時代を送ったアダルトチルドレンと呼ばれる人は、幼少期の愛情が不足しています。そのため、大人になってから必要以上に愛情を求めてしまうのです。
また、愛された経験がないからこそ、自分や他人の愛し方を知りません。ひとりの相手と深い関係を築くのもこわいでしょう。
成功体験が少ない
恋愛に限らず、成功体験が少ないことも恋愛依存症の原因になる場合があります。
例えば、
- 受験勉強や就活で第一志望にいけなかった
- 習い事で一番になれなかった
など。これらに当てはまる人は、心の中にコンプレックスを抱えているはずです。
成功体験が少ないと自分には価値がないと思うもの。その結果、好きな人や恋人ができると悲しい思いをしないよう、必要以上に相手に尽くします。
恋愛依存症のデメリットや抱えている悩み
恋愛依存症になると、次のようなデメリットを強く感じるものです。
- 生活スタイルが安定しない
- 自分の時間が充実しない
- メンタルが不安定になる
これらのデメリットによって、恋愛を楽しめなくなるどころか、充実した人生から遠ざかる恐れもありますよ。
ここでは、恋愛依存症のデメリットやよくある悩みを紹介します。
生活スタイルが安定しない
恋愛依存症になると、自分の生活スタイルを維持できなくなります。
なぜなら、好きな人や恋人優先の生活になるから。
- 彼から連絡が来るかもしれないから1日中予定を空けておこう
- 彼から連絡が来るまで寝ないでおこう
このような生活をしていると、友人や家族と過ごす時間がなくなったり、寝不足になって体調を崩すこともあるでしょう。
周囲の人との関わりがなくなると、ますます恋愛のことしか考えられなくなり、悪循環に陥ります。
自分の時間が充実しない
恋愛依存症が原因で、自分の時間が充実しないのもデメリット。
恋に振り回される人は、恋がうまくいかないとその他すべてのこともいやになります。
例えば、彼氏とケンカすればそのことばかり考えてしまい、友達と遊んでいても憂鬱な気持ちになるでしょう。
好きな人といる自分にしか価値を感じないので、自分の時間を楽しめなくなるのです。
メンタルが不安定になる
恋愛依存症の人は、相手の言動にいちいち反応してしまうもの。
連絡が遅いだけで泣きそうになるほど不安になり、うれしい言葉をかけられると大喜びします。
そのため、感情の浮き沈みが激しいはず。
上がったり下がったりする自分の感情に追いつけず、しんどくなる人も多いですよ。
恋愛依存症から抜け出す克服方法5選
恋愛依存症は日常生活にも支障が出るので、できれば克服したいですよね。
そこで、ここでは恋愛依存症から抜け出すおすすめの方法を5つ紹介します。
- 自信をつける
- ひとりの時間を大切にする
- カウンセリングを受ける
- 周りの人に相談する
- 占い師に相談する
友達との時間や恋愛そのものを楽しむためにも、ぜひ実践してみてくださいね。
1. 自信をつける
恋愛依存症から抜け出したいなら、自信をつけましょう。
自信がつけば、誰かに認められることに執着しなくなるはずです。
相手の言動をいちいち気にしたり不安になって束縛するのは、どこかで「自分なんて……」と過小評価しているから。
そのため、外見を磨いたり資格を取ったりして、自分を好きになる努力をしてみてください。
2. ひとりの時間を大切にする
ひとりの時間を大切にし、充実した日々を過ごすことも克服方法のひとつ。
自分のためだけに使う時間を増やせば、自分中心の生活スタイルに切り替えられます。
例えば、
など。
ひとりの時間に何をして良いかわからないなら、ハマりそうな趣味を探してみましょう。
カメラや映画鑑賞・ゲーム・ヨガなどは、ひとりでも楽しめます。自分中心の生活スタイルに切り替えられれば、メンタルも安定するはずです。
3. カウンセリングを受ける
心療内科でカウンセリングを受けることも、おすすめの方法です。
恋愛依存症は正式な病名として存在するものではありません。
しかし、幼少期の経験やトラウマが原因の可能性が高いので、カウンセリングを受けることで抜け出せる可能性もあるのです。
本気で治したい、日常生活に支障が出ていて自分ではどうにもできない、などと感じる人は、カウンセリングを受けてみましょう。
4. 周りの人に相談する
信頼できる家族や友達がいるなら、相談してみるのもあり。
あなたをよく知っている人なら、
- 恋愛のことばかり考えてしまうこと
- 常に不安で仕方ないこと
などを相談すれば、良い解決案を提案してくれるかもしれませんよ。
また、気分転換に一緒に出かけたり、おすすめの趣味を教えてくれる可能性もあります。
誰かに相談するだけで楽になる場合もあるので、ひとりで抱えこまないでくださいね。
5. 占い師に相談する
占い師に相談するのも、恋愛依存症の克服におすすめ。
恋愛相談が得意な占い師なら、あなたの悩みを親身に聞いて、これからどうするべきかくわしくアドバイスしてくれるでしょう。
また、好きな人との相性や、相手の考えをみてくれることも。
- 私と彼の相性が知りたい
- 彼は自分をどう思っている?
- 彼の行動が気になって何も手につかないときはどうすれば良い?
など、なんでも相談できますよ。
ひとりで考えてモヤモヤするくらいなら、プロを頼ってみてください。
まとめ
この記事では、恋愛依存症の特徴や克服する方法などを解説しました。
大事なポイントをまとめます。
- 恋愛依存症は相手に依存して恋愛中心の生活になっている状態
- 相手に尽くしすぎたりメンタルが不安定になるのは恋愛依存症の特徴
- 過去のトラウマや家族関係の問題が原因になることがある
- 生活スタイルが安定しなくなるのは恋愛依存症のデメリット
- 抜け出したいなら自信をつけたり周りに相談するのがおすすめ
恋愛依存症は、心の病気のようなものです。過去が大きく関係している傾向にあり、自然とそうなってしまう人が多い傾向にあります。
恋愛のことばかり考えている今の状況を抜け出したいなら、つらい思いを抱えこまないことが大切。
ぜひ一度、占い師に相談してみてくださいね。