ESTJ(幹部)の性格:強みや得意
ESTJタイプの性格は、幹部タイプとも呼ばれるだけあって、責任感の強さと高いリーダーシップが特徴です。
秩序や伝統、ルールなどを大切にする人たちといわれていますが、強みや得意なことの特徴を大きくまとめると、以下の4つに分けられます。
- 優れた組織力
- 強い責任感
- 明確なコミュニケーション
- 効率的な行動力
それでは、順番に見ていきましょう。
優れた組織力
組織やプロジェクトを円滑に進める能力に長けるのがESTJタイプの大きな長所。
目標を達成できるよう、綿密な計画を立て、効率的な実行に繋げます。
一人一人の能力を見極め、データを元に的確なマネジメントを行うのも得意。
周到な計画と個人に寄り添ったマネジメントで、プロジェクトの成功、目標の達成へと導きます。
強い責任感
自分や他人に対して強い責任感を持つESTJタイプ。
与えられた課題や任務、目標に対して熱意を持って真剣に取り組みます。
そのうえ1人で成し遂げるという自己的な考えを持っていないのがESTJのいいところ。
目標を達成するために必要なら、自分の業務だけではなく、他人への支援や協力も惜しみません。
明確なコミュニケーション
ESTJタイプのコミュニケーションは、はっきりと明確といった特徴があります。
意図や要求、用件などをシンプルかつ明確に伝えることができ、プレゼンテーションや会議などでは大活躍。
具体的な例やデータをもとに、論点や要点を明確にして聴衆の理解を獲得するでしょう。
効率的な行動力
一貫性と順序を重んじるESTJタイプは、情報を客観的に分析する力も持っているため、状況判断が得意です。
状況を的確に分析し、計画的にプロセスを進めていく行動力がESTJの大きな強み。
複雑な問題に対しても解決策を見つけ出すことができる打開力を持っているといえます。
ESTJ(幹部)の性格:弱みや苦手
魅力的な長所を多く持つESTJですが、責任感が強く、効率的な行動が得意なゆえに抱えがちな弱みや苦手も複数あります。
このタイプが持つ短所について、以下のようにまとめてみました。
- 頑固さ
- 柔軟性がない
- 感情表現が苦手
- 批判的な態度を示しがち
短所について把握し、対策や改善策を練ることで、今抱えている課題や悩みが良い方向に向くかもしれません。
ESTJの短所について、それぞれ詳しく深堀りしていきましょう。
頑固さ
ESTJはデータを重視するあまり、自分の意見や方法に固執してしまうような一面も。
斬新で革新的なアイデアや提案に対する慎重な考えから否定的な反応を示し、既存のやり方やルーティンを変更することに抵抗することがあります。
柔軟性がない
ESTJの苦手なことは、新しい状況や環境の変化に対して柔軟に対応すること。
予期せぬ変更やアクシデント、急な計画の変更に対してストレスを感じやすく、パニックになってしまうことがあります。
感情表現が苦手
感情を表に出すのが苦手なESTJは、自分の感情をわかりやすく適切に伝えられないこともあります。
そのことが原因で、人間関係やチームワークにおいて誤解や摩擦を生んでしまうことも。
また、感情表現が苦手なあまり、ストレスを溜め込みがちになるのもESTJの弱み。
行き詰まった時は自分の考えを整理し、1人で解決しようとせず周囲に助けを求めてみましょう。
批判的な態度を示しがち
特定のジャンルや物事に対して基準を持っている場合、その基準を満たしていない人には批判的な態度をとることもあります。
ESTJの人は、自分の信念や理想を強く持っている時、周りの人々にも同じ信念で行動することを期待してしまいがち。
そのため、うまくいかない時には「なぜこのくらいの事ができないのか?」とイライラしてしまうかもしれません。
そもそもESTJ(幹部)とは?
そもそもESTJというのは、どのような意味をもってこのタイプに分けられるのか、ご存知ですか?
実はアルファベット4文字はそれぞれ、性格を構成する重要なポイントを表すもの。
さらに同じESTJといっても、そこから2種類のタイプに分類できます。
この章では、ESTJの名前やさらなる分類について、以下のポイントごとにまとめてみました。
- E・S・T・Jそれぞれの意味
- ESTJ-AとESTJ-Tの違い
こちらについても、詳しくみていきましょう。
E・S・T・Jそれぞれの意味
E・S・T・Jそれぞれの意味は、外向型(Extroverted)、感覚型(Sensing)、思考型(Thinking)、判断型(Judging)という意味を持っています。
社交的な活動を好み、興味を持つのは事実や具体的な経験。
何か決断をする時には、自分が実際に体験したことを重んじ、論理的な分析と客観的な判断をもとに判断するといった特性が、このアルファベット4文字に要約されています。
ESTJ-AとESTJ-Tの違い
同じESTJといっても、そこからさらにESTJ-AとESTJ-Tの2種類に分類されます。
Aは自己主張型と呼ばれており、ポジティブかつ小さなことはあまり気にしない性格。
プレッシャーや主張に強いという長所がありますが、自分の意見を主張するあまり、他人とトラブルになってしまうこともしばしば。
Tは慎重型とされており、じっくり物事を考えながら進めようとする性格です。
周りの意見を取り入れながら物事を進めようとするので、信頼を得やすいですが、ネガティブになりやすい面があることから、プレッシャーに押しつぶされることもあるでしょう。
ESTJ(幹部)と相性がいいのは?
16タイプある性格のうち、ESTJと相性のいいタイプはどのタイプになるのか、気になってくるのではないでしょうか。
ESTJと相性がいいのは、以下の3タイプとされています。
- ENFP(広報運動家)
- ISTP(巨匠)
- INFJ(提唱者)
この章では、相性のいいポイントをタイプごとに詳しくまとめてみました。
ENFP(広報運動家)
このタイプとは、お互いの短所を相手の長所によって支え合う関係性を持っています。
自分が苦手なことをそつなくこなす姿に、憧れや好意を感じるかもしれません。
さらに、お互いの苦手なところをカバーし合う関係性を築く事ができるため、相手から学びを得られるギブアンドテイクの関係が自然と生まれ、いい相性と言えるでしょう。
ただし行動パターンが違うため、その点が障害となりトラブルになることも。
ときには距離をとり、行き過ぎた熱を冷ますことも大切です。
ISTP(巨匠)
お互い実際に体験したことに興味を示すタイプなので、興味関心がほぼ一致し、惹かれ合う関係性といえるでしょう。
物事に対する考え方ややり方は違いますが、大きな目標や方向性はだいたい同じ。
しかし、物事に対する認識や態度の違いが大きなすれ違いを生むこともある一触即発の関係性でもあります。
ESTJが外交的なのに対し、ISTPは内向的な面を持つので、その違いを理解し認め合うことができれば、尊敬し合える関係になれますよ。
INFJ(提唱者)
ESTJと最高の相性であるとされているのが、INFJ(提唱者)タイプ。
互いに無理をすることなく、自然体でいられ、補い合い助け合う関係性が構築できる組み合わせとされています。
両者ともに強い責任感と、物事に誠実に取り組む姿勢を持ち合わせている上、自分にはない長所を持っているので、自然と尊敬し認め合う関係性になっていくでしょう。
素直に相手の長所を評価できるため、対立することはほとんどないですが、興味関心にかなりの違いがあるため、関係を深めるまでの道のりが長いかもしれません。
しかし、その道のりさえ突破できれば急速に関係性が進展し、時間が経つほどにつれて、かけがえのないものになります。
ESTJ(幹部)の人に向いている仕事の特徴は?
ESTJの人は、ルールや規則に沿って業務を遂行する、事実やデータに基づいて計画を立てる、チームをまとめる能力があるなど多くの長所を持っています。
実際にこの長所を活かせる、ESTJの人に向いている仕事の特徴や内容については、以下の通り。
- マネジメント力を活かせる仕事
- ルールが厳格に決まっている仕事
- ロジカルな思考が求められる仕事
内容ごとに、詳しくみていきましょう。
マネジメント力を活かせる仕事
企業において、多種多様なメンバーをまとめ上げ、管理する能力のある人材はどの分野の仕事においても役立つといえます。
特にESTJの周囲の状況をもとに、人々を管理しまとめあげる能力は高く評価されるでしょう。
プロジェクトマネージャーや施工管理、財務の仕事などで持ち前のマネジメント力を発揮できるかもしれません。
ルールが厳格に決まっている仕事
ルールや伝統、マニュアルに沿った手順を重んじる真面目なESTJ。
具体的な規則やガイドラインのある仕事を好む傾向にあるので、他のタイプなら窮屈でストレスを感じやすい可能性のある、厳格にルールが定められた環境でも適応しやすいです。
事務職や警察官、経理や銀行員など、規律の厳守が求められる仕事に向いています。
ロジカルな思考が求められる仕事
物事を論理的に考え、結論を出す能力に秀でるESTJの人は、ロジカルな思考が求められる仕事で能力を発揮できます。
筋道や計画を立てて、矛盾や脱線のないように課題に向き合うため、周囲の理解や信頼を得やすく仕事がスムーズに。
分析力が求められる、キャリアコンサルタントや経営企画、弁護士などの職業において活躍できる可能性がありそうです。
ESTJ(幹部)の恋愛の特徴は?
ESTJは約束を破らないことや、リーダーシップがあるという面で、恋愛においても信頼を得やすいです。
そんなESTJですが、恋愛においてはこのような特徴を持っています。
- 大きな嘘をついたり浮気をしない
- 思ったことは隠さずに率直に言う
- 真面目で長期的な関係を好む
- 興味を持つと積極的にアプローチ
- 無愛想で愛情表現は上手くない
5つのポイントを詳しく紹介していきます。
大きな嘘をついたり浮気をしない
ESTJの人は相手からの信用や相手への信頼を最も重視するため、嘘をついたり浮気をしたりなど、裏切るような行為はしません。
そのためパートナーとなった相手からは、信頼できる人だと安心感を持たれ、良好な関係を築くことができます。
また、ESTJは信用を損ねる行為や、規律を破るような行為は許さないタイプ。
浮気性な相手や、非常識な振る舞いをする相手とはうまくいかず、トラブルが絶えないでしょう。
思ったことは隠さずに率直に言う
ESTJはコミュニケーション能力が高く、自分の考えを言語化するのが得意。
また、先に述べた通り大きな嘘をつくのが苦手、あるいはそもそも嘘をつけないといった人が多いタイプでもあります。
そのため、思ったことや自分の意見は隠さず率直に伝える傾向にあります。
真面目で長期的な関係を好む
信頼や安定を求めるESTJは、真面目で長期的な関係を好みます。
そのため、一度相手のことを好きになると一途に想い続けるケースが多いです。
将来を見据えた関係を求めるので、自立できている人を好む傾向にあるといえるかもしれませんね。
興味を持つと積極的にアプローチ
目標達成への意欲や熱意が強いESTJさんは、恋愛においては好きになった相手を手に入れるために計画を立て、努力するタイプ。
どうしたら相手が自分に惚れてくれるのか一生懸命考え、恋が成就するまでは決して諦めません。
そのため、惚れた相手には積極的なアプローチを仕掛けます。
駆け引きが得意ではないので、まっすぐすぎる想いにノックアウトされてしまう人も少なくないかも。
無愛想で愛情表現は上手くない
ESTJの人は理性的な考えを持つため、相手の気持ちに寄り添うのが苦手で無愛想にみられることも。
感情的に物事を考えることが少ないので、パートナーの悲しみや苦しみ、怒りに鈍感な傾向にあります。
慰めたり、共感したりといったことは苦手なので、愛情表現がうまくいかず冷たい人と思われることもあるかもしれません。
ESTJ(幹部)あるある
ここでは、リーダーシップ抜群で理論派のESTJについてのあるあるについて深堀りしていきます。
自分に当てはめて自己分析の材料にしてもいいですし、身近な知り合いに以下のような特徴のある人がいればその人はESTJかも。
- カレンダーやスケジュールアプリを頻繁にチェックする
- 相手が待ち合わせに少しでも遅れるとイライラする
- 何かを買う前にはしっかり比較してから購入する
- 親密で信頼できる少数の友達を大切にする
それでは、一つずつ紹介していきます。
カレンダーやスケジュールアプリを頻繁にチェックする
細かく計画を立ててそれを基に行動するのが好きなESTJの人は、パソコンやスマホのカレンダー、スケジュールアプリを頻繁にチェックすることが多いです。
手帳やノート、リマインダーを駆使しててきぱきと行動する姿に、憧れを抱く人も多いかもしれません。
相手が待ち合わせに少しでも遅れるとイライラする
計画や規則、約束を守るということを重視するESTJは、その価値観を他人にも求めます。
そのため待ち合わせの相手が少しでも遅刻をするとイライラしたり、時にははっきりと叱るようなこともあるでしょう。
ESTJの人相手に、遅刻などルールを破る行為は厳禁ですね。
何かを買う前にはしっかり比較してから購入する
ESTJは、実際のデータや計画に基づいた行動を大事にします。
そのため、何かを買う時には同じジャンルの製品をいくつか挙げ、価格や性能などを徹底的に調べ、しっかり比較してから購入することがほとんどです。
親密で信頼できる少数の友達を大切にする
人間関係において、信頼が何より大切だと考えるESTJの人は少なくないでしょう。
そのため、友人は多ければ多いほどいいという考えというよりは、親密で信頼できる少数の友達を大切にする傾向にあるようです。
まとめ
ここまで、特徴や適正のある仕事、恋愛観など、さまざまな面からESTJタイプについて紹介しました。
主なポイントは以下の通りになります。
- ESTJは強い責任感とコミュニケーション能力に優れている
- 頑固で柔軟性に欠け感情表現に乏しい一面も
- マネジメント力や組織力を生かしルールが厳格な環境で活躍
- 一度好きになった相手には一途で浮気は決して許さない
この記事を参考に、自分や身近な人をより深く分析して、好きになってもらうきっかけ作りにしていただけると幸いです。