恋愛感情がわからないのは変?
恋愛感情がわからないのは、決して変なことではありません。
異性に対して特別な思いを抱いたことがないと、自分はおかしいのかと不安になりがちですが、恋愛感情の有無は人それぞれ。
身近な人と感情を共有できなくても、気にする必要はないでしょう。
特に、友人や知人の恋愛話を聞いたときは、理解できない自分に戸惑いを感じるもの。
しかし、実際にはあなたと同じように、恋愛感情がわからなくて悩んでいる人は世の中に大勢います。
少数派の自分が変なのかと感じて、誰にも本音を打ち明けられない人は少なくないでしょう。
恋愛感情がわからない人の心理
恋愛感情がわからない人の心理は、次のとおり。
- 友情と恋の違いがわからない
- 異性に対してドキドキしたことがない
家族愛や友達に対する好意、憧れの人への尊敬など、感情にもさまざまな種類がありますよね。
恋愛感情がよくわからない人は、他者を愛することはあるけれど、誰かひとりに特別な感情を持ちません。
そのため、異性の友人とかなり仲が深まっても、ときめきを感じないのです。
特定の人を思って切なくなったり、ほかの異性との仲に嫉妬した経験もないはず。
もちろん、友達の恋バナや恋愛漫画を見てもピンとこないでしょう。
恋愛感情がわからないと感じる理由
ほかの人にはあるのに、なぜ自分には恋愛感情がないのかと気になりますよね。
実は、もともとわからない人と、過去の経験が原因でわからなくなった人がいるようです。
それぞれ解説します。
もともとわからない人
恋愛経験がない
そもそも、誰かを好きになろうと思ってなれるものではないですよね。
片思いの経験がなかったり、告白されても特別な感情が芽生えなかった人は、恋愛感情とは何かわかりません。
また、ときめきを感じられる人にまだ出会えていないだけのケースも。
本気で人を好きになったことがなければ、恋愛感情がどのようなものか、はっきりした答えが出ないのは当たり前です。
自分の気持ちを分析しすぎてしまう
自分の気持ちを分析しすぎる人は、恋愛感情を見落としがち。
何ごとも細かく分析する癖があると、恋愛とはこういうものだと基準を決めてしまい、自分の気持ちがわからなくなります。
また、基準となるのは、友人の恋の話や映画、ドラマなどが多いはず。
さまざまな情報を取り入れすぎて、誰かに恋をすると苦しいくらいときめくと思い込み、自分の感情が本物ではないと判断することもあるでしょう。
好きな異性に対する感情は人それぞれ異なるという事実に、気づいていないのかもしれませんね。
ひとりの生活が充実している
- 仕事にやりがいを感じていて毎日楽しい
- 趣味や友達との遊びで満たされている
など、ひとりの生活が充実しているのも、恋愛感情がわからなくなる理由のひとつ。
自分ひとりでも日々楽しく過ごせていると、恋愛願望が芽生えにくいものです。
そもそも積極的に恋をする気がないため、異性を見ても関心を持てないでしょう。
つまり、恋愛感情を見失っているというよりは、恋を必要としていない状態。
もちろん恋が人生のすべてではないので、ほかに幸せを感じるものがあるなら問題ありませんよ。
恋愛感情を抱かないセクシャリティである
もともと恋愛感情を抱かないセクシュアリティの人も、存在するもの。
同性を恋愛対象とする人がいるように、他者に恋をしない、性的な対象として見ないケースもあります。
セクシュアリティは非常にさまざまで、もちろん正解や不正解は存在しません。
そのため、恋そのものがよくわからず、特定の人を好きになる気がしないという感覚も、ごく自然なことです。
男女問わず誰にも特別な好意を抱かない自分を不思議に思うなら、セクシュアリティを調べてみるのもありでしょう。
わからなくなってしまった人
トラウマになるようなつらい経験をした
トラウマになるようなつらい経験をして、恋愛感情がわからなくなる場合も。
再び傷つくことを恐れ、人を好きになるのを避けている状態です。
例えば、
- 元恋人に浮気をされた
- 元恋人が実は既婚者で自分は不倫相手だった
- 告白しても振られてばかりだった
などの体験で強いショックを受けると、そのあと積極的に恋愛する気にはなれないもの。
恋をすれば楽しさや幸せもたくさん感じられるとわかっているけれど、どうしても臆病になってしまいます。
付き合っても好きになれなかった
告白されて付き合ってみたけれど、結局好きになれないケースはありがち。
「付き合えば好きになれるはず」と思っていたのになれず、より恋愛感情がわからなくなる人もいるでしょう。
なんとなくで付き合うと、相手を思ってドキドキすることがないはず。
冷めた気持ちが無意識のうちに態度に表れ、好かれていないと気づいた相手が別れを告げるのはよくあるパターンです。
このような受け身な恋愛ばかりしていると、人を本気で好きになることや、誰かと付き合う意味もわからなくなるはずです。
「好き」ってどのような感情?気持ちを解説
実は、好きとは、ドキドキやときめきだけではありません。
ここでは、「好き」の感情についてくわしく解説します。
- 一緒にいるだけで幸せを感じる
- どのような人なのか知りたくなる
- 何をしているか気になる
- 近づいたり触れたいと思う
- 心身ともに深くつながりたいと思う
- 相手がうれしいと自分もうれしくなる
イメージしながら読んでみてください。
一緒にいるだけで幸せを感じる
誰かに恋をすると、一緒にいるだけで幸せを感じるもの。
例えば、デートの行き先がまったく興味のない場所でも、その人が隣にいればそれだけで楽しいと思えます。
特に何をするわけでもなく、ただ他愛のない会話をしているだけで心が満たされるはず。
また、ふたりで過ごす時間が幸せだからこそ、離れている間は強い孤独を感じるでしょう。
会いたさが募り、相手を思うだけで切ない気持ちになるケースも。この人といると幸せだなと思えるなら、あなたにとって特別な存在かもしれませんよ。
どのような人なのか知りたくなる
好きな人に対しては自然と興味がわき、深く知りたくなります。
そのため恋愛感情が芽生えると同時に、次のような疑問も抱くはずです。
- どのような性格なのか
- 結婚観や金銭感覚など価値観が知りたい
- 趣味やハマっているものは何か
これらを知るためには、たくさん会話をしたり、LINEやデートを重ねるなど、コミュニケーションを取ることが必要。
自分から距離を縮めるのは緊張するけれど、それよりも相手への関心のほうが強いので、多くの人は積極的になれるでしょう。
何をしているか気になる
恋愛感情を抱くと、たとえ仕事中でも友達といても、ふとしたときに相手のことが思い浮かびます。
そして、今何をしているのか無性に気になるものです。
- 今誰と一緒にいるんだろう?
- 今日は休日だけど遊びに行っているのかな?
- もしかして誰かとデートしてる?
などと考え、LINEや電話をする人も多いでしょう。
知人や友人について考えることはあっても、行動を事細かく知りたいとは思わないはず。
その人の状況が気になって仕方ないのは、恋心を抱いているからこそといえます。
近づいたり触れたいと思う
近づきたい、触れたいなどの衝動に駆られるのは、恋心が芽生えたサイン。
このように思うのは、単純に幸せを感じられるからです。
そのため、自然と次のような気持ちになるはず。
- 会話中に自然と顔を近づけたくなる
- さりげなく手や肩に触れたくなる
このように、距離感を縮めたい気持ちが抑えられなくなるのは、特別な感情を抱いているからです。
他人とは距離をとりたいタイプなのに、触れられても不快だと思わないのは、好きな気持ちの表れですよ。
心身ともに深くつながりたいと思う
深いつながりを求めるのは、恋愛感情があるからこそ。
精神的なつながりはもちろんですが、肉体的にも結ばれたい気持ちが芽生えます。
具体的には、次のような思いを抱くでしょう。
- なんでも相談し合える関係になりたい
- 聞かなくても考えがわかるくらい親密になりたい
- 両思いになって体の関係を持ちたい
もちろん、友人とわかり合うのも大切で幸せなこと。
しかし好きな人とは、友達以上の揺るがない絆がほしくなるのです。
相手がうれしいと自分もうれしくなる
相手が喜んでいる姿を見ると、自分のことではないのに心からうれしいと思えるのも、根底に恋愛感情があるから。
恋をすると次のように、自然と相手の感情に深く共感できるものです。
- 相手に良いできごとが起こったら本気でうれしいと思う
- 相手の夢が叶ったら心からおめでとうと思う
好きな人の気持ちは、無条件に理解してあげたくなるもの。
また、相手が悲しんでいると泣きたくなるなど、負の感情にも共感できるのも、恋愛感情といえますよ。
これって恋愛感情?確かめる方法
恋愛感情はわからないけれど、「これってもしかして……」と思った経験がある方は多いでしょう。
恋愛感情かどうか確かめたいなら、次のことをチェックするのがおすすめです。
- ほかの人とは違う特別な気持ちになるか
- 独占欲や嫉妬心を覚えるか
- 二度と会えなくなったらいやだと思うか
もしかすると、恋愛感情だと気づいていないだけかもしれませんよ。
ほかの人とは違う特別な気持ちになるか
恋愛感情か確かめるために、自分が特別な気持ちを抱いているかチェックするのも方法のひとつ。
友人や知人、家族などには感じない思いが芽生えるなら、それは好意があるサインです。
具体的には、
- 近くにいるだけでドキドキする
- そばにいないと物足りない
- そっけない態度を取られると泣きたくなる
などが、恋愛感情に該当します。
なかでも、好きな人といるときのドキドキ感は特別なもので、友達に対する感情とはまったく違うもの。
そのため少しでもときめきを覚えるなら、恋をしていると判断してOKです。
独占欲や嫉妬心を覚えるか
- ひとり占めしたいと思う
- ほかの異性と会話しているとつらくなる
などの思いは、独占欲や嫉妬心がなければ生じないもので、恋愛感情がある証拠。
自分だけを見てほしい、ほかの人よりも優先してほしいと望むのは、相手にとって特別な存在でありたいからです。
また、相手を友達と思っているなら、自分以外の異性と親密にしていても気にはならないもの。
好意があれば、嫉妬して無性にイライラしたり、ふたりがどういう関係なのか追及したくなるはずです。
二度と会えなくなったらいやだと思うか
相手と二度と会えなくなると想像したとき、どのような気持ちになるか確かめてみましょう。
会えなくなるなんて絶対にいやだと思うなら、すでに恋がはじまっています。
誰かを好きになるとずっと一緒にいたいと望む反面、別れを考えると苦しくなるもの。
離ればなれの状況をイメージしただけで胸が苦しくなり泣きそうになるのは、かなり夢中になっている証拠ですよ。
好きという感覚がわからないときの対処法
恋愛感情を知りたい、と前向きな方もいるでしょう。
好きという感覚を知りたいなら、次の対処法を試してみてください。
- 気になる人と付き合ってみる
- 複数人とふたりきりで過ごしてみる
- 友人に話を聞いて恋愛感情をイメージする
これらをおこなえば、少しずつわかるようになるかもしれません。
気になる人と付き合ってみる
思い切って、気になる人と付き合ってみるのも良いでしょう。
関係が深まるなかで、相手への愛情が芽生えるケースもあります。
ただ、まったく好きではない人と関係を進めても、効果は期待できません。
以下の条件に合う人を、恋人に選ぶことがポイントです。
- 好感を持っていて不快感が一切ない
- 好きかわからないと素直に伝えても受け入れてくれる
もし付き合うことになったなら、一緒に過ごす毎日を楽しみ、相手と誠実に向き合うべき。
恋人との時間が、あなたに恋愛感情を教えてくれるかもしれません。
複数人とふたりきりで過ごしてみる
複数人とふたりきりで過ごす機会を作ると、好きな気持ちがわかるかも。
さまざまなタイプとコミュニケーションを取れば、相手によって抱く感情が異なると気がつきます。
ドキドキする、会いたくなるなど、ほかの人にはない特別な思いが芽生えるなら、それがあなたの好きな人。
特に、普段から出会いが極端に少なかったり、異性とふたりきりのシチュエーションをあまり経験したことがない人には、おすすめの対処法です。
異性との交流が増えれば、案外すぐ好きな人に巡り会えるかもしれませんよ。
友人に話を聞いて恋愛感情をイメージする
友人の話を聞き恋愛感情をイメージすると、恋愛感情がどのようなものかが見えてくるかも。
身近な人の恋の話を聞くことで、ドキドキ感や切なさをリアルに疑似体験できます。
すると、今後素敵な異性に出会ったとき、これが恋なんだと素早く察知できるのです。
また、恋愛感情を知ったことによって、身近な人に恋をしていたと気づくケースもあるはず。
今まで恋をした経験がない人は、友人をとおして恋愛とは何かを学んでみてくださいね。
まとめ
この記事では、恋愛感情がわからない理由や対処法を紹介しました。
大事なポイントをまとめます。
- 恋愛感情がわからない人は少なくない
- 恋愛経験がなかったり恋愛のトラウマが原因でわからなくなることがある
- 好きとは一緒にいるだけで幸せを感じる気持ち
- 恋愛感情が知りたいならほかの人とは違う特別な気持ちになるか確かめる
- 好きを知りたいなら複数人とふたりきりで過ごすのがおすすめ
恋愛感情は、人それぞれ。ドキドキする、キュンとするなどの気持ちだけが、恋愛感情ではありません。
さまざまな人と出会い交流するなかで、自然と恋愛感情を知るケースもあります。
もしかすると、すでに恋愛感情を持っている可能性もあるため、周りの人が自分にとってどのような存在か、一度考えてみてくださいね。